さあ行きましょう。 鼻なんかぴくぴくさせて可愛いです へえ、それで雪江さんは馬鹿竹になる気なの それから河豚と朝鮮仁参か何か書いてある 叔父さんは保険が嫌でしょう。 枯野に蛍を放ったようなもので風流かも知れないが、細君の御意に入らんのは勿論の事である。 金田君及び金田令夫人をもって充たされるであろう。 驚ろいたな。 考えるとたちが悪いようだがこんな事は世間に往々ある事だと思う。 　主人が満腔の熱誠をもって髯を調練していると、台所から多角性の御三が郵便が参りましたと、例のごとく赤い手をぬっと書斎の中へ出した。 小供が泣くときに最中の一つもあてがえばすぐ笑うと一般である。 八木さんには大分閉口しているんですがね。 今だに歴然と残っている。 河豚と朝鮮仁参の取り合せは旨いね。